福島県伊達市出身のデザイナーでありコラージュ作家のkyassabaこと佐藤洋美が中心となった家族展「Windoor」が、8月に小名浜のスペースUDOK.で開催される。今、福島でもっとも注目すべきデザイナー佐藤洋美を生んだ「佐藤家」の表現。ぜひ現場で感じ取って欲しい。
text by Riken KOMATSU
多摩美術大学を卒業し、東京のデザイン事務所GRAPHに所属していた佐藤洋美。現在はフリーランスとして、日々のデザイン業務の傍ら、コラージュ作家としても活動。東京を中心にさまざまなイベントやワークショップを開催している。その作品は、かわいらしく遊び心が満載でありながら、本人が「私は過去に生きる人間」というように、時間や歴史といった厚い文脈が折り重なるようにして表現される。
その歴史のルーツは、やはり「佐藤家」に求められるのだろう。今回の家族展では、佐藤の父、母、弟の作品も展示される。いわば「芸術一家」だった佐藤家がいかにして表現してきたのか。佐藤洋美のルーツが感じられる展示になりそうだ。
また今回は、会場となるUDOK.に展示されている「弔いの壁」という新聞コラージュの上に新たなコラージュ作品を作るというワークショップも開催されることになっている。「ぜひ、いわきの子どもたちにたくさん来て欲しい」と佐藤。アートやデザインに興味のある人だけでなく、子どもたちを持つパパママたちにもぜひ参加して欲しいイベントとなっている。
展示は、8月5日と11日の2日のみ。ぜひ見逃さず、現場で佐藤家の表現を楽しんで欲しい。
information
Windoor
日時:2012年8月5日(日)、8月11日(土) 10:00〜20:00
※コラージュワークショップは8月11日 10:30〜12:00
会場:UDOK. 福島県いわき市小名浜本町29-2
参加アーティスト:佐藤光洋、佐藤則子、佐藤洋美、佐藤洋大
kyassaba
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