ロンドン在住のファッションデザイナー川西遼平がテキスタイルでロンドンと福島をつなぐ「LONDON-FUKUSHIMA Project」。1ヶ月にわたるプロジェクトもいよいよ佳境。7月8日に行われるファッションショーの概要が明らかになってきた。
text & photo by Riken KOMATSU
RONDON-FUKUSHIMA Projectは、ロンドン在住のファッションデザイナー川西遼平がロンドン市内の小中学校などで子どもたちと制作したテキスタイルをいわきに持参し、いわきの人たちと一緒に服を作りファッションショーを行うことで、ロンドンといわきをつなごうというものだ。
プロジェクトは6月9日よりスタートし、週末を中心にいわき市中央台のパオ広場やいわきアリオスなどでワークショップを行い、いわきの子どもたちとともにテキスタイルを制作してきた。現在は、小名浜の滞在先UDOK.にて鋭意制作が行われている。川西をはじめ、栃木県でブランドMONOPHORIAを展開する関根渉、撮影担当の川西悠太も制作に加わり、急ピッチで制作が進められている。
そして、いよいよ7月8日にファッションショーが行われる。当日、会場となるいわきアリオスでは「パークフェス」という公園でのフェスが行われているが、そのフェスの目玉としてショーが行われるのだ。予定では、20人のモデルたちが川西クルーの制作した衣装を身に纏い、ランウェイを披露することになっている。モデルはいずれも募集に応じた一般市民が担当する予定だ。
川西は「予定通り進まず、まだ2割ほどしか完成していないのですが、アイデアはすでに固まっており、あとは完成までやるだけです。福島の子どもたちのおかげで、いいものができあがってきています。福島の皆さんには、これまでほんとうにお世話になりました。恩返しする意味でも、ロンドンでワークショップに参加してくれた子どもたちの思いを伝えるためにも、いいショーにしたいと思います」と意気込みを語ってくれた。
これまでいわきを中心に行われたワークショップでは、のべ200人以上の子どもたちが参加制作にあたってきた。ロンドンと福島、世界と福島をつなぐファッションショーを前に、川西たちは最後の追い込みにあたっている。運命のファッションショーは7月8日正午から。天気予報では、曇り時々晴れ。ファッション史に名を刻むイベントまで、残すところあと1週間である。
information
RONDON-FUKUSHIMA Project 「FAIRY TALES」
日時:7月8日(日) 12:00〜12:20 (パークフェスは11:00〜16:00)
会場:いわきアリオス前平中央公園
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